ウネナシトマヤガイ(二枚貝のなかま)
貝のつきかたに特ちょうがあります。
川の水の影響する内湾の、岩や杭に、足糸でくっついています。
ウネナシトマヤガイ
殻の表面はなめらかで、成長脈(殻にそった丸く輪を描くような線。成長とともに残っていく。)と、うすい紫褐色のすじ(放射肋)があります。しかし、このうすい紫褐色のすじが消えてしまっているものもいます。
汚れた水にもたえることができる、たくましい貝です。
有明海では食用となっていて、(他にも山陰中海も)とても美味な貝だそうです。しかし、基本的に手で採る貝で、漁獲量が少ないので一般には出回らないそうです。
鳥取県や島根県では非常に高価で取引されるそうです。
青森県尾駮沼、島根県・鳥取県中海周辺、佐賀県で名物料理となっているそうです。
とまや(漢字では苫屋と書きます。)とは、スゲやカヤなどを粗く織ってつくったもので屋根を覆った粗末な小屋のことです。小学校の音楽で学習した曲「われは海の子」に登場するような…。トマヤガイは、この粗末な小屋のような形をした貝という意味だそうです。
このウネナシトマヤガイは、トマヤガイにみられるすじを畑の畝に見立てて、畝がないので、ウネナシトマヤガイとつけられたのではないでしょうか。
※体の左右に二枚の貝が合わさっている二枚貝の仲間は、入水管(水を体に吸い込む管)と出水管(吸い込んだ水を体の外へ吐き出す管)の2本の管をもっています。
入水管で水を吸い、えらで呼吸をして、出水管から外へ出します。
吸った水にふくまれるえさをこしとって、唇弁で口へ運んで食べます。
二枚貝の仲間は頭も目も触覚もありません。
貝の仲間は、どうやって仲間をふやしていくのでしょうね。そして固い貝がらをもつのに、どのように大きく成長していくのでしょうね。不思議なことがいろいろあって、なんだかわくわくしますね。調べてみてくださいね。